ミセスカネゴンの独り言

お立ち寄り頂き有り難うございます。日々の想いを 詩にしてみました。つたない詩ですが宜しくお願いします。

時代

大阪 難波のイルミネーション

      時代

電信柱の先に白い傘の裸電球 

ポツリ ポツリ 灯る 街灯

常夜灯 とうしみ に 油を吸わせ 夜通し灯る油皿

ぼおっと灯る光に 安心を覚え

街灯の作る影に怯え逃げ帰った幼い日

家々に灯るオレンジ色の光

温かく 優しい光に包まれて夜は更けて行く

 

都会の街路樹には無数のLED電球

光の森はきれいなのに悲しい 

ビルの狭間に流れる光のシャワー

なぜかよそよそしい

高速ビルの灯台 光の海

この世の霊が漂う

あの暖かな光が 今は寂しく 悲しい

 

時代は代わる 良いことかも 寂しいことかも 悲しいことかも

この時代に生きる私は一人 光の街をあるく

 

                      愛永    2022.12.18